ものがたり観光行動学会

新着情報

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.112[2018.10.23 配信 ]

先日、大分合同新聞という、大分県では抜群の購読率を誇る紙面トップに
こんな記事が踊りました。


[大分合同新聞 2018年10月15日付夕刊より]

この学会が設立に向けた記念大会を行って約10年……
当時のニッポン観光を思い起こすと「ゆっくりとした開花速度の花々」が、
一気に開花し、いまでは促成栽培による「育ったらすぐに刈り取る」ような
コンビニエンスな観光が、「日本中の日常」になりました。

観光地に「昇進」した、あちこちの町や地方、都市や街並みが、
あまりにも過激な観光熱で干上がってしまうのではないかと心配でしたが、
この記事を読むと「やはり……」の感が否めません。

そのような世相の中、今号は11/17(土)に開催する第8回年次大会と
総会の案内です。

文責:ものがたり観光行動学会  李有師


1.年次大会について

今大会のテーマ「ローカル線で沿線観光」は、一昨年、JR九州・大分駅前で開催した“普段使いのローカル線「沿線の日常」が注目される観光の時代”の続編にあたるものです。

また、昨年の大会で発議された
「この学会らしく『行動』に注力した大会を心掛けよ!」
との提案を受けて、地域イベントに同調する形で構成され、


[大分合同新聞 2018年10月19日付朝刊]

早稲田大学、日本文理大学、追手門学院大学、九州産業大学、
以上4大学の協力も得た内容になっています。
特に、日本文理大と追手門学院大にあっては、
大会当日はその研究発表プログラムも含まれています。

年次大会リーフレットはこちら

2.総会について

上記年次大会開催の後(同所にて)、2018年度総会を開催します。
総会で議論(報告)すべき内容は次の通りで、
これを総会次第といたします。

ものがたり観光行動学会 2018年度総会 次第

報告事項:
 ①佐藤友美子(追手門大学教授) 会長就任就任について

 ②白幡洋三郎(国際日本文化研究センター 名誉教授)名誉会長就任について

 ③その他

審議事項:
 ①2018年度決算報告および2019年度予算案について
  2018年度会計決算報告書

 ②第9回年次大会(案)について

 ③その他


上記について、当日出席が叶わない会員は11/10(土)までに
下記メールアドレス・佐藤友美子会長宛に委任状を送信願います。
送信なき場合は、一括委任の扱いといたします。

info@monogatari-kanko.org

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.111[2018.9.12 配信 ]

光陰矢の如し! 本学会の設立準備大会を大阪府河内長野市のラブリーホールで開催したのは2009年。その時、初代会長の白幡洋三郎先生(当時:国際日本文化研究センター教授)は、「とにかく10年やってみましょう」と呟かれました。

今春、二代目会長に佐藤友美子先生が就かれ、ふと気付くと……白幡先生が呟かれた「その時」から10年がたっていました。この間、この国では観光鎖国状態を解くかのように、アジアの国々にビザ発給要件を緩和し、LCC就航が地方空港にまで行き届き、さらに宿泊予約サイトの“黒船来航”が脱兎のごとく進みました。

この「新型観光の三位一体」で、インバウンド観光はどこまでも続く(?)日の出の勢いですが、残念なことにそれらの動きが余りにも過激、かつ剛腕であるために、一部の都市やエリアでは「観光はもう勘弁してくれ」の声が聞かれるようになったのも事実です。

そこであらためて思うのは、この10年、この学会はこれまで何をしてきたかということです。本学会ホームページでは、最低限の情報発信を行っていますが、なんだかよくわからないことも多い……そこで!

今回のニュースレターでは、これまでの学会年次大会(設立準備大会等を含む)を振り返り、大会テーマの変遷やセッション部分(学会誌収録分)などを取り上げ、この学会の観光に対する『不易流行』をダイジェストし、再確認してみることにします。

この学会ならでは……毎回楽しい「フライヤーと学会誌各号の表紙デザイン」も再掲しておきます。

文責:李有師(ものがたり観光行動学会・専務理事)

年次大会ダイジェストはこちら

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.110[2018.7.31 配信 ]

NHK「ラジオ深夜便」に聞き入ることがある。寝床でウトウトしながら聞くので「なるほどなるほど……」の話も、夜が明けたころには、きれいさっぱり忘れていることが多い。

特に今夏は、暑さの事や災害に瀕した日常の話が必然的に多く、話の類似性という点で、情けないことに「納得」と「忘却」がワンセットになってしまう。際立つ異常な天候はいつまで続くのだろうか。

大阪北部を震源とした6/18(月)朝の地震の直後から、大阪都心では地区生活者と共に、驚くほど多くの外国人ビジターが、あるものはホテルから、あるものは違法・合法を問わずゲストハウスから(表現は悪いが)雲霞のごとく飛び出し、一様に大阪都心を抜け関空に向かおうとした。

そんな様を、単身赴任先の大分に戻る「その日の朝」、大阪都心の自宅を出た直後に体験し目撃したため、あらためて強くこの自然現象に恐れをなしている。サッカー・ワールドカップも2020に期待する熱も、この夏の自然現象のリアルには遠く及ばない。

二十四節気という折節に畏敬の念を強くする夏・・台風が西に向いて突っ込んでくる。

文責:李有師(ものがたり観光行動学会・専務理事)


1.年次大会「ローカル線で沿線観光」

大会リーフレットが完成しました!

大会リーフレット(leaflet.pdf)

今年は、次のような地域プログラム「絵本パレット」とコラボしたちょっと不思議な大会となります。大分を拠点に活躍する絵本作家ユニット「キャビンカンパニー」がオリジナルで書き起こしてくれた、絵本原画のようなリーフレットです。出力して折りたたむと絵本に!

大人気の絵本「ノンタン」を使わせてもらった「町なか企画」がワンセットになっています。こちらも楽しい画像が飛び出します。

ポスター(poster.pdf)

この試みは、地域にとって「予定調和を排した観光まちづくり」の突端の企画であり、成功を収めるものかそうでないのか、いま現在、定かではありません。

おそらく大会当日までには、その成否や評価がつまびらかになっており、成功するにしてもそうでないにしても、年次大会のテーマである「ローカル線で沿線観光」を考える端緒となり得ます。

皆さんと一緒に楽しみつつ、「観光の『か』」の字もない地域での「観光まちづくり」について共に考えてみたいと思います。

2.タコ焼きで「億」はアマゾンと同根

「大阪もん」ならだれでもが知っている、大阪城の“あの場所”にあるタコ焼き屋さんのニュースが駆け巡った。ネタ的には悪事ネタであったが、それよりなにより、“あのタコ焼き屋さん”が「億」か!? と、一様に驚いた。

タコ焼きの奥深さを広く世に知らしめた熊谷真菜さんによれば、滋味深いタコ焼きは本来、こんなにえげつない多寡の儲け(チェーン店は除く)を得ることはできない、少々、要領の悪いマニファクチャーであった。このタコ焼き屋さんも、10年ほど前まではそうだった……

ところが、インバウンドという「お化け」はそんな常識をかくもあっさり突き抜けていた。ゲストハウスの法規制がやっとのことで整備されたが、それが厳しすぎて、逆に闇の施設はその制御から逃れ、様々な形で都市の奥深くに、このタコ焼き屋さんの大商いのごとく深く潜り込み、組み込まれている。

反映を享受する仕組みとしての公平な徴税がかくも困難になろうとは、アマゾンという、もうひとつの「お化け」をとってみても、情報バイアスが解かれた社会の、一見するとソフトだが本当は「えげつない革命」が、いかにひそやかで奥深く進行するものか……

あらためて驚くばかりだ。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.109[2018.6.14 配信 ]

入梅の前、2泊3日で4年ぶりに韓国ソウルを訪ねた。
いつ行っても同じようなところを行ったり来たり、定点観測と言えなくもない。
そんな「定点」を歩いてみて感じたことは、格段に増していた過剰とも思える観光に寄り沿う姿だった。

韓国一の繁華な場、明洞(ミョンドン)の「名物・コスメ店舗」の数々の中でも
一躍トップに躍り出ていたのは、デジタルセールスが行き届いた「オリーブ」を
冠したコスメ店の大量出店だった。
これって、どことなく小豆島のデザインコード……?
他方、なんとなく韓国らしく、一大ブームを巻き起こした「かたつむりクリーム」は、姿を消していた。

フリーTAXの「返金自動支払機」が、いたるところの店舗に配備されていた。
1店舗3万ウォン(3千円程度)以上の買い物で、10%の税が(カードで買っ
ても)この自動支払機から、その場で現金で即返金される仕組み。必要以上に購
買意欲を掻き立てる。

一番驚いたのは、仁寺洞(インサドン)北側の(以前は)しっとりとした韓国風
家屋が立ち並ぶ景観保存地区。なんと! 雑踏状態!! 何ヵ国語もの「静かに!」
の看板があちこちに張り出され、地区生活者の怒気を感じた。

LCCの大量普及と世界的な民泊ブームは、ありとあらゆる町中に多国籍な観光
客を唐突に出現させている。日本の都市部と同じ状況だ。そんな様子を見て、
不意にこんな言葉がポカリと浮かんだ。「瘡蓋(かさぶた)のような観光」……
【※以下、項目2.へ】

「瘡蓋のような観光」を研究するわけではないが、
今年(会場:大分県豊後大野市三重町市場地区)の年次大会テーマは
「ローカル線で沿線観光」。何かしら暗示的な気がする。

文責:李有師(ものがたり観光行動学会・専務理事)


1.年次大会「ローカル線で沿線観光」でノンタンに出会う!?

今年の年次大会は、JR九州・豊肥本線・三重町駅にほど近い、
大分県豊後大野市三重町市場地区の市立・三重第一小学校を会場にお借りして、
絵本パレット(商標登録出願中)という市民参加型の小さなイベント開催中の
商店街ただ中で開催する。

この商店街は肥後街道と日向街道が結節するたいへん古くからにぎわった歴史
を有している。今この商店街でビジターと交わる仕掛けには、明治期に建てられ
た登録文化財建物を再生活用した絵本屋「あっそうか!」がある。この状況は、
昨年の年次大会・研究発表で遊学ボランティアという名の地元生活者から紹介
があったところだ。

絵本パレットのキーワードは、ビジターが訪ねることのない商店街を絵本物語
で何がしかのマッチングを芽吹かせるところにある。その絵本物語は、絵本屋
「あっそうか!」で開催中の「ノンタンフェア!」がキーとなり、今回ノンタン
が『来てくれる』ことになった。ノンタンが『来てくれる』って?

こんな感じ…今回は一部シーンのみ紹介…(詳報は次回ニュースレターにて)

ノンタン

今年の年次大会(概要)は次の通り。研究発表の原稿締め切りは、
例年通り7月末「原稿到着」厳守(下記「もうひとつの研究発表」枠がこれにあたる)。
これら確認の上、研究発表原稿の投稿をお待ちしています。
なお、査読審査8月末・採否通知9月初旬予定です。

◆2018年 ものがたり観光行動学会 年次大会  第8回年次大会(概要)

大会テーマ:ローカル線で沿線観光
開催日:平成30(2018)年11月17日(土)/12:10~17:15
会場:大分県豊後大野市三重町市場〈市立・三重第一小学校〉その他、商店街各所

内容概略:
◎ワークショップ連携(予定)&研究発表
―日本文理大学/環境・地域創生コース、地域マネジメントコース
―早稲田大学/箸本研究室
―追手門学院大学/成熟社会研究所
―もうひとつの研究発表/未定

◎セッション/ローカル線の沿線観光には“もうひとつの「?」を”
―パネリスト(予定)
髙橋 誠(九州産業大学 教授/九州観光推進機構エグゼクティブ アドバイザー)
市川靖子(国民文化祭・おおいた2018「おおいた大茶会」広報ディレクター)
工藤隆浩(竹田市役所 企画情報課・課長)
赤嶺信武(遊学ボランティア リーダー)
佐藤友美子(ものがたり観光行動学会 会長)
コーディネーター 未定

①エクスカーション/11.17(土)「絵本パレット・自由散策」10:45~12:00
②総会・アフターエクスカーション/11.18(日)9:00~12:00
注)総会は9:00より30分間〈会場・ロッジきよかわ〉

アフターエクスカーション〈場所・竹田市某所〉

2.瘡蓋(かさぶた)のような観光【上記※から続く】

SNSと世界的民泊サイト登場の以前は、京都でも大阪でも、そしてソウルでも、
いくら繁華な場であったとしても、ちょっとした好奇心を出し、
わき道に入る勇気があれば地元のおっちゃん・おばちゃんの
「まったりとした好奇の目」と絡みあえた。

京都なら木屋町の奥の細道、大阪では南森町(天神橋筋商店街1~2丁目)の
界隈だったのか?
では、ソウルは何処??……よそ者なので以下は知ったかぶりご免……
地下鉄・明洞駅をソウルタワー側に出て、小さな4つ星ホテル横の坂道を
ふらふら登ってゆくと、一見して家族商売の小さな居酒屋や、
なんの店だかわからない埃をかぶった、それでいて地元民御用達の
風変わりな店が軒を連ねた。

ところがである……たった数年で様変わり!
今回、この坂道を登ってみると小さな居酒屋のほとんどは無くなり、
無数のゲストハウス、小綺麗なセレクトショップ、アート系の店舗、
等々(日本でもおなじみになりつつある)今風のしつらえに入れ替わっていた。

あぁ悔しい! わずかに残っていた「豚足のロースト」が名物、
おっちゃんの店に入り、豚足にしゃぶりつきマッコリを飲んだ。
何本目かの豚足のロースト(あっさりと旨い!)とマッコリのがぶ飲みで
酩酊気味、そんな時「瘡蓋(かさぶた)の上を歩かされているような観光や」
……不意に言葉が湧いて出た。

LCCもSNSも四六時中、空を舞い、社会のすべてが面前で小躍りし、
どこもかしこも瘡蓋のように観光地化されてゆく。その「観光地化」という瘡蓋
はドンドン大きく分厚くなって、なにげに出会う「生身の人」とは、逆に縁遠くなった。

韓国を代表する王宮、景福宮(キョンボックン)は修復が見事なまでに整ってい
た。近隣には何軒も貸衣装屋さんがあった。それっぽく着飾ったコンビニエンス
な“王様・お姫様”と何度もすれ違った。嗚呼これは「生身の人」か幻か!……
瘡蓋観光の時代にぐうの音も出ない。

「観光で交流人口の増進を」とは、人口減社会のニッポンでも常識とされる。
そのことで戦略的なDMO(主には、観光を主眼に据えた地域経営/近ごろでは
IR・カジノ法のように国の中心施策にもなりつつある)を目指す流れがある。
ところが、あまりにことを急ぎ、バランスを欠くと瘡蓋がデカクなりすぎ、本物
の皮膚が無くなって「痛てて」と瘡蓋が剥げ落ち、血が噴き出るのではないかと
怖い。

観光というモノを「主語」に置きすぎると、観光に踊りすぎ「主体」が萎える。
主体とはその場所や地域の矜持のようなものか。矜持が無ければ瘡蓋ばかりが
目立ち、なんだか素肌がカサカサに。しかし、素肌カサカサの瘡蓋観光も1回や
2回は魅力的なのも事実だ。

お上りさん気分はなんとも楽しい……「観光」とは、かくも不思議じつに厄介。
魔力に満ちた気風である。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.108[2018.5.15 配信 ]

学会URL http://www.monogatari-kanko.org/

クルージングというキーワードが高まりを見せているようです。
これに近いテーマは、学会設立を記念したシンポジウムで 8年前に実施したことがあります。
ただしその内容は、「瀬戸内」に焦点を当てたものでした。

いま流行りの、瀬戸内には入れない大型豪華客船によるクルージングや、
瀬戸内で新たに検討が加えられているらしい「小型クルージング船」による

超豪華な船旅といった内容でもなく、「瀬戸内の魅力」その一点に焦点したものでした。

もちろん、チープな船旅のススメでもなく、「瀬戸内の魅力に誘われた旅の可能性」について、その一点を考える内容でした。8年前のこの時期は「観光庁」が設立されたころで、本学会も翌年の年次大会では、観光庁初代長官の本保氏に「科学する観光学」なる、観光とは馴染みの薄い視点からお話をいただきました。

ところが、以上に挙げたその頃のビジュアル・ダイジェストは、
このHP上にありません。残念なことに3年ほど前、当時のHPのデータトラブルで
「あらら……」ということが発生し、残念なことになってしまったのです。

ということで……当時のビジュアルダイジェストには遠く及びませんが、
今回はその当時のことを少し振り返ってみたいと思います。

文責:李有師(ものがたり観光行動学会・専務理事)


1.クラシック・唱歌・ニッポンの旋律

ちかごろ、本学会理事の大黒伊勢夫氏は「瀬戸内をテーマに今一度、年次大会を!」
と、たいへん熱く、強く念願されている。

瀬戸内をテーマにした学会シンポジウムについては、この学会が産声を上げた
2010年4月17日、大阪南港のWTCホールを会場にして、
「フジヤマから瀬戸内へ」をテーマに、本学会の設立を記念する形で
(それなりに?)大規模な催しを行ったことがある。

その際、作成したフライヤーは次のようなもので、同時に作成した
同じデザインのポスターとともに、たいへん好評だったことを記憶している。
( ポスターを欲する方が多く、すぐになくなってしまうほどの人気だった)

「フジヤマから瀬戸内へ」フライヤー

このシンポジウムでは、テーマを同じくした拙文がシンポ開催の直前、
朝日新聞に大きく取り上げられたこともあり、社会的にも話題になっていた。
当時、国のインバウンド・セールスは「富士山と東京・京都」の
“定食おまかせコース”だったからだ。

朝日新聞に掲載された拙文「ニッポン観光 瀬戸内海の多島美を生かせ」

本学会設立記念シンポジウム「フジヤマから瀬戸内へ」では、
岡山ご出身の民俗学者、神崎宣武さんに基調講演をお願いし
「瀬戸内を旅すれば」というテーマでお話をしていただいた。
その内容は、瀬戸内をどのように捉え「旅へと誘うか」という、
史実に基づいたコンセプト論だった。

あれから8年の時が過ぎ、ニッポン観光はいよいよ絶好調!?
日本国中が観光ニッポンに沸騰しているかのようでもある。
しかし、いま流行の観光スタイルでは「瀬戸内」を楽しむための
「背骨のようなコンテンツ」が、情けないほど不足している。

高級感を追い求めるクラシックのような贅沢なクルーズ船もいい。
官製ルートをたどる唱歌のような船旅もいい。
ただしこれらでは、「船の道行き」が織りなす『ニッポンの旋律』のような、
瀬戸内最大の魅力が引き出せない。

「フジヤマから瀬戸内へ」のシンポジウムの際、後援協力していただいた
「フェリーさんふらわあ」さんは、このシンポジウムの後、
通常は夜行便である同名の船を使用して、年に数度「昼の船旅」を
開催されるようになった。

その船内では「ゲストの楽しみに」と、クラシックコンサートが開催されている。

今年は特に、『ニッポンの旋律』をコンサート依頼されるとお聞きしている。
これを聞き、「フジヤマから瀬戸内へ」が、やっと微速前進したかのようで
密かにうれしく、その演者が、いま単身赴任している大分県豊後大野市に
ゆかりの深い方で、一粒で二度うれしいこの頃なのである。

船中コンサートが計画されている奏者による『ニッポンの旋律』

2.2018年 年次大会の骨格

4月の本稿でもご案内いたしましたが、今年次大会の素案は下記の通りです。
研究発表の原稿締め切りは、例年通り7月末「原稿到着」厳守となっています。
下記、「もうひとつの研究発表」の枠がこれにあたります。ご確認の上、
研究発表原稿の投稿をお待ちしています。
(査読審査8月末・採否通知9月初旬予定)

◆2018年 ものがたり観光行動学会 年次大会  第8回年次大会(素案)

大会テーマ:ローカル線で沿線観光
開催日:平成30(2018)年11月17日(土)
会場:大分県豊後大野市三重町市場通り各所

内容概略(以下):

◎ワークショップ連携(予定)&研究発表

―日本文理大学/環境・地域創生コース,地域マネジメントコース
―早稲田大学/箸本研究室
―追手門学院大学/成熟社会研究所
―もうひとつの研究発表/未定 

◎セッション/ローカル線の沿線観光には“もうひとつの「?」を”

―パネリスト(予定)
髙橋 誠(九州産業大学 教授/九州観光推進機構エグゼクティブ アドバイザー)
市川靖子(国民文化祭・おおいた2018「おおいた大茶会」広報ディレクター)
工藤隆浩(竹田市役所 企画情報課・課長)
赤嶺信武(遊学ボランティア リーダー)
佐藤友美子(ものがたり観光行動学会 会長) コーディネーター 
高田公理 ものがたり観光行動学会 副会長

※総会およびエクスカーション/11.18(日)予定

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.107[2018.4.16 配信 ]

近江舞子(琵琶湖西岸・旧志賀町)の桜がなんとか持ちこたえてくれていた
4月13日(金)、本学会理事会が開催されました。

毎年、この時期4月の理事会では、その年の年次大会の粗方を確定し
その後は「花見の大家」白幡洋三郎氏がこの学会の会長であることから
花見を楽しむことが例年の習いになっています。

ところが今年は例年にない「決定」が必要でした。
白幡氏の意向で会長の退任。新会長の選任が議事の首座に座っていたのです。

予定調和を排した議事進行の中、少々心配していたのですが……杞憂でした。
白幡氏に推挙され、全会一致で女性の新会長が颯爽と登場しました!

琵琶湖畔に吹いていた春風は、そろそろ薫風に移ろいます。
新会長・佐藤友美子さんのプロフィール、2018年 年次大会の骨格を含め
4月のニュースレターをお送りします。

文責:李有師(ものがたり観光行動学会・専務理事)


1.新会長、佐藤友美子さんについて

佐藤さんとの出会いは4半世紀以上前。本社が大阪にある時代、創業者トップ直轄の
組織として「サントリー不易流行研究所」を立ち上げられたころにさかのぼります。

当時、佐藤さんは不易流行研究所の花形研究スタッフでした。同じような研究所に
(とは言ってもまったく異なる遺伝子の組織でしたが……)
大阪ガス・エネルギー文化研究所(略称CEL)というのがあり、不思議なご縁で
もっぱらCELに通うことが多かったように思います。

当時は企業メセナのブームが去り、より地に足の着いた企業自らによる「文化研究」
の時代であったことを記憶しています。佐藤さんの研究は「生活文化」に傾注されて
いました。

佐藤さんには2年ほど前から、理事として「ものがたり観光行動学会」にコミット
していただいておりましたが、いま会長として新たに関与していただくことになり、
これまでのご経歴やご活動を思い起こすと、会長就任が「なるほど」と、ほんとう
にうれしく、ありがたく感じています。

文化とかけ離れたところに向う「ばく進する観光」に、多くの人たちが懸念を抱き
始めた時代(観光バブル時代)に……〈「生活文化」と「観光」〉……は、まさしく
『ものがたり観光行動』と同義語のように感じるからです。いかがでしょうか?

〈ものがたり観光行動学会・新会長の略歴〉

 佐藤友美子(1951年生まれ):追手門学院大学地域創造学部教授(生活文化論)。
小泉純一郎首相の観光立国懇親会をはじめ、中央環境審議会、国土審議会専門委員
などを歴任。2000~2005年、国際日本文化研究センター客員教授。
現在、JR西日本取締役。NHK経営委員などを歴任。

注)理事会での新会長就任について/本学会規約上の確認
・本学会規約、第10条-2 において
―理事及び会長,副会長、幹事は、相互にこれを兼ねることができる。
の条項から、今般の理事会中、白幡(旧)会長より、佐藤理事(新会長)が
「相互にこれを兼ねることができる」旨の提案があり、一同これを可とした。

2.2018年 年次大会の骨格
先にご案内いたしましたように、昨年の総会時にあった各種提案を盛り込み、概ね、
下記の通り開催することが決定しました。詳細を詰め、例年通り(5月~6月にか
けて)の詳細発送となります。

◆2018年 ものがたり観光行動学会 年次大会  第8回年次大会(素案)

大会テーマ:ローカル線で沿線観光

開催日:平成30(2018)年11月17日(土)

会 場:大分県豊後大野市三重町市場通り各所

内容概略(以下):

◎ワークショップ連携(予定)&研究発表

―日本文理大学/環境・地域創生コース、地域マネジメントコース

―早稲田大学/箸本研究室

―追手門学院大学/成熟社会研究所

―もうひとつの研究発表/未定

◎セッション/ローカル線の沿線観光には“もうひとつの「?」を”

―パネリスト(予定)
髙橋  誠(九州産業大学 教授/九州観光推進機構エグゼクティブ アドバイザー)
市川 靖子(国民文化祭・おおいた2018「おおいた大茶会」広報ディレクター)
工藤 隆浩(竹田市役所 企画情報課・課長)
赤嶺 信武(遊学ボランティア リーダー)
佐藤友美子(ものがたり観光行動学会 会長)
コーディネーター 高田公理(ものがたり観光行動学会 副会長) 

※総会およびエクスカーション/11.18(日)予定

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.106[2018.2.27 配信 ]

毎年一度か二度だけの「南岸低気圧」のはずが、この冬はこの用語を何度聞いたことか。 しかし、やっと春3月!

草木萌動/そうもくめばえいずる……やっと春です。なんだかウキウキしてきます。

今回の学会通信は、前回のニュースレターをお送りした直後に訪ねたオキナワについてをお送りします。日々の進化が激しい沖縄はニッポン観光の最前線!

日常の情景が「観光」によって変化するその様は、興味深くもあり切なくもある…… 観光に酔う、いまどきの最先端がそこかしこに見え隠れし目が離せません。


1.オキナワも冬

今年も沖縄にやってきた。毎年の習いでは2月中旬ごろに照準を合わすのだが、
今年はわけあって2/1~2/4の旅となった。「早すぎる……」という不安は
ないではなかったが、残念なことに見事にその不安が的中してしまった。

沖縄のこの季節、西高東低の冬型の気圧配置が続くと「高気圧のへり」の
“へり”の部分が沖縄にかかり、ぐずつく天気は承知の事実。その承知の事実がひどすぎて
滞在中、見事なまでにオール雨!! しかも寒くて寒くて……

これほどひどい天候は毎年2月の沖縄でも、ここ10年来最高の出来栄え!
ところがこの短い旅の間、さらにひどいことに連続して出会ってしまった。

2.ひどいこと・その1

阪神タイガースのキャンプ地の近傍その先、そう遠くもない距離に、
観光客があまり訪れない道の駅がある。観光客が脈打っている“西海岸”ではなく、
東海岸の外れだ。

「ぴかぴか・ツルツルに破壊されていないオキナワ」がここにある。
働いている人がむちゃくちゃ親切で施設がベタ……こんにちでは数少なくなった
沖縄ならではの“共同売店”を大きくしたような道の駅で、昭和50年代頃までの
沖縄臭がそこはかとなく漂う正真正銘! 新鮮なオキナワだ!!

ところが昨年2月に訪ねたとき、駐車場の新設工事が始まっていた。
「まさか……」とは思っていたが、今年訪ねると……ピカピカにお化粧された
新しい建屋が新築され、間もなく完成! 嗚呼……ここも“観光沖縄”にドップリ
模様替え中だった。

3.ひどいこと・その2

滞在中、名護市の市長選挙があった。一騎打ちだった選挙戦だが旅人に
考えなどあるはずもなく、どちらがどうとは考えも及ばない。
ただ、泊まったホテルに「沖縄タイムス」のルームサービスがあった。

寒いわ雨やわ……遅い朝を部屋で過ごすと見るでもなく投票日前の新聞を見てしまう。
あるページに目が点になった。現職ではない陣営の一面広告がそれである。
内容は、この候補者が当選すればこんな『名護市の未来図』が出来上がります、と。

驚くことに海岸沿いが新しいリゾート開発の絵で埋められている。バブル時代も
ビックリするような一直線の開発一辺倒……埋め立ても広大に進めるであろう絵姿の、
その上の『名護市の未来図』である。

すでに名護市の中心である西海岸海岸沿いの自然は瀕死の状態にある。にもかかわらず、
さらに陸地を沖出しして、埋め立ての人工海浜を造作したような絵姿だった。

ちなみに、名護市には東海岸の大浦湾・辺野古周辺地区一帯に自然が残っている。
今回そこを開発し、その波及力で同時に(ささやかに残る)西海岸の「最後の自然」も
看取ろうとするかのような『名護市の未来図』だった……愕然とした。

那覇空港から遠い北部が、南・中部と同じような「リゾート開発」で占められた場合、
『名護市の未来図』は、飽きあきするような金太郎飴の端っこに過ぎなくなる。
端っこの魅力って何だろう? ホテルの部屋で答えの出ない疑問がふつふつ沸いた。

4.沖縄にこそ「ものがたり観光」のススメ
沖縄では基地やその関連施設の返還で、ここ四半世紀ほどでどれほどの
“リゾート開発”が進んだものか。

規模のデカイものでいえば古くは、北谷のアメリカンビレッジ。新しくは、
米軍関係者専用のゴルフ場跡に開発された本土でもおなじみの、なんの変哲もない
巨大ショッピングモールなどである。これらは、いずれも本島中部にあたる。

基地関連の土地に関係はしていないが、その類型の開発として、北部でも東洋一の
規模を誇る海水温浴施設や古宇利島大橋の架設。プロ野球・キャンプ地誘致に関連する
ドーム施設を含む総合運動場整備などがある。

「辺野古開発」が進めば、『名護市の未来図』で見たような金太郎飴的図式の
リゾート開発が、さらに進むというわけか?

観光に依拠した沖縄の課題は「滞在期間の短さ」らしい。そこでハワイに倣い、
なんとかその日数をいまの(平均的滞在日数)3日程度から6日程度にまで
延泊させたいということだ。が、本島どこもかしこも同じような金太郎飴で、
その夢が叶うとは到底考えられない。

ハワイに倣うのであれば、長期滞在を可能にさせる「ものがたり観光」的な要件を
整備の柱に据えるべきであろう。それはどのような開発の絵姿か……

まずは、本部半島付け根の砕石砂利運搬をダンプ輸送ではなく、その全量を搬出港からの
舟運で行う計画を立てる。オキナワは海で働く人、海に行き交う人々によって
支えられてきた島でもあるからだ。

バンコク・中心を流れる大河、チャオプラヤーを行き交う数多くの土砂運搬船を
ホテルから見ていると、それが工事に供されるモノとは思えず、観光的なイベントの
ようで、うっとり見とれてしまう。本部半島付け根の砕石砂利運搬でも、同様の価値を
付加させることは不可能ではないはずだ。

沖縄観光の最大のネックは開発行為とその営みが、観光に「瑕疵」を加えるもので
あるとする“不可逆”に象徴的に集約されている。雇用環境を含め、ありていに言えば
観光に矜持がないことだ。

滞在日数の延長を可能にする魅力的な観光の本質は、ぴかぴか・ツルツルのコンクリート
ホテルや人工海浜ではない。端的には、その場所や地域にある「ものがたり」を矜持とし、
それら本質が「観光という行為を包摂しているか否か」に尽きる。

ハワイに倣うのであれば、意味不明な租界地型(アメリカ風/スペイン風/アジアンテイストetc /
最悪は無国籍南国風味)を卒業し、ハワイに勝る本質を突く「オキナワ物語」を
客観視させることが求められている、はずだ。

「オキナワ物語」……それは夢のまた夢なのか?

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.105[2018.1.31 配信 ]

寒い寒いを連発してしまう今年の冬……大寒が、大寒であることの意味を再確認させてくれている新年の寒さです。

その分、二十四節気のお次……立春が待ち遠しく春の陽気が恋しくてなりません。毎年のこととはいえ、移りゆく四季に生命を感じ、ちかごろでは残念ながら「老い」も感じてしまいます。皆様方の新年は、どのように日々お過ごしだったのでしょうか?

今回の学会通信は「民泊法」のことについての雑感的なお話しなど、2話をお送りさせていただきます。


1.「民泊法」について

前回の学会通信で、ものがたり観光行動学会・第7回年次大会では
「今回、隠喩として見え隠れしたキーワードは「観光の抑制」だったように思います」
と、偉そうなことを書き記しましたが……
『今年6月には、民泊を全国で解禁する法律が施行される/日経:2018.1.26朝刊・経済面』などの報道にあるように、一定の縛りのための法律であったはずの民泊法が、様々な“配慮”によって、実質的には「民泊の自由化を促すための法律」に取って代わったようです。

この中では、管理者不在の点々とした「家や集合住宅の一室」を一定の塊として「宿」として認め、そのフロント機能は近隣のコンビニが担うといった、なんというべきか……旅や観光とは別物の「便利なシステム」で、不動産賃貸の新種としての代行業※が飛躍的に業容を拡大させます。

※代行業=シュアビジネスの拡大と宿という業態の変容

シュアビジネスは、社会財の共有という点で「新たな公平」を作り出すビジネス全般の意として理解が進んだ。他方、「民泊市場」では、宿としての営業許可が必須条件であった「この時代」に、後発の宿泊予約サイトの一つ、米国エアビーアンドビーが実質的に「営業許可不要」という破格的条件で、驚異的なスピードで市場を独占していった。

今回『民泊を全国で解禁する法律』が施行されることにより、これらシェア・ビジネスの類型はさらに飛躍的に進化・拡大し、宿という業態の変容はさらに激しさを増すことになる。

このことにより、LCC(格安航空会社)の急増・拡大とも親和性を増し、これまで以上の規模で、想像を絶する数のビジターと「不思議な場所」で「不思議な遭遇」をする機会が増えることになるはずです。

これらのことで憂慮されるべきは、例えば、大阪では木造密集地域がいまだに多く、このようなエリアにおいても、管理者不在のまま「部屋貸し」が進み、防火や防災など安全上の担保が希薄なまま、「ビジター(旅先不案内者)の木密地域への“宿泊”」が進むことです。

「東京オリンピックで客室が不足する」という金科玉条が、都市のそれぞれに存在する事情を凌駕して、定見なくビジターを誘導しつつあります。このことは、ビジター・定住者の双方にとって、けっして望ましいコトではないように思えます。

「泊まらせる」ことへの定見なき自由度の高さにのみ終始したようにも見える、今般の「民泊法」……本来は、「観光やまちづくり」における宿泊とは、どうあるべきかについて、もう少し配慮されるべきであったように思えますが、いかがでしょう?

2.沖縄キャンプ

2月……プロ野球のキャンプ地巡りを「例年のこと」にしています。昔、フジテレビ系列の人気番組「プロ野球ニース」があったころは、近鉄バファローズは宮崎県日向(あるいは延岡)、さらに高知県宿毛(すくも)。阪急ブレーブスは高知市。日本ハムファイターズは徳島県・鳴門市など、四国各県や九州各県に分散したキャンプが通例でした。

ところが、沖縄県の観光振興に深くかかわりを持ち、様々な政策誘導がなされた結果いまでは、ほぼすべてのプロ野球球団が2月から一斉に沖縄県でキャンプを張ります。あまり知られていませんが、韓国のプロ野球球団やJリーグのサッカーチームなども沖縄キャンプが通例化しつつあり、2月の沖縄はさながらスポーツアイランド化します。

長年ファンとして仕えた「近鉄」はすでに無く、どこそこのチームがお目当てということもなくなり、ここ10年以上まったく気楽にキャンプ地巡りを楽しんでいます。ただし、大阪を故郷としている手前、宜野座村の阪神キャンプは外さず定点観測しています。

やはり、故・星野監督の阪神時代はキビキビとしていかにも優勝しそうな練習風景でしたが、さて、今年の練習風景は如何なものでしょうか?

余談ながら、那覇空港に近い那覇市中心部でキャンプを張る、冒・東京球団はことしも優勝の目が無いように思えます。なぜなら、キャンプをあまりにも見世物化しすぎて遠目に見て「どの選手も練習に集中しているように見えない」不幸な環境下に置かれているからです。
在京球団が特に嫌いというわけではなく、残念ながらそのように見えてしまいます。

さて、今年はどうでしょうか?

 

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.104[2017.12.14 配信 ]

11/18(土)晩秋の琵琶湖で第7回年次大会(第8回総会)が開催されました。

滋賀県立琵琶湖博物館を会場とした今年次大会・総会は会員と一般入場者を併せ50名ほどの参加者があり、本学会会長・白幡洋三郎の挨拶にはじまり、三日月大造さん(滋賀県知事)の開会の辞、嘉田由紀子さん(前・滋賀県知事)の基調講演、白熱した研究発表、広範かつシャープなセッションと続きました。

夕闇のなか出港したエクスカーションには定員を超える31名が参加。船内では嘉田由紀子さんが熱唱する「琵琶湖周航の歌」。対岸・浮御堂となりの魚清楼では驚くべき美味、ホンモロコ・真鴨をいただきました。昼夜共に大会テーマの「遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ」を実践しました。

今回、隠喩として見え隠れしたキーワードは「観光の抑制」だったように思います。これは、京都に隣接する淡海の文明史的な知恵とでもいうべき「抑制」“隠された規範”なのかもしれませんが、ものがたり観光行動や大会テーマの「遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ」とは親和性が高く、興味深く聞き入りました。

以下は、当日写真による簡単なダイジェストです。

1.第7回年次大会の様子

■本学会会長・白幡洋三郎の挨拶/滋賀県知事・三日月大造さんの開会挨拶
―本学会会長・白幡洋三郎


■前滋賀県知事・嘉田由紀子さんの基調講演
―前滋賀県知事・嘉田由紀子


■研究発表の様子/写真は琵琶湖博物館・楊平さんと遊学ボランティアの発表時
琵琶湖博物館・楊平さんと遊学ボランティアの発表


■セッションの様子

セッションの様子



■本学会理事・大黒伊勢夫による謝辞(閉会の辞)

本学会理事・大黒伊勢夫



2.エクスカーションの様子

■17時15分・琵琶湖博物館前の港を離岸し、ゆっくりと約30分かけて対岸の堅田港へ。

晩秋、「浮御堂の灯り」を特別点灯していただき、それが目印の小さな船旅です。

船内で「琵琶湖周航の歌」を披露された嘉田由紀子さん……ごく一部ですが……


https://youtu.be/v0XdnPjPmSM


―その後、堅田港で下船し歩いて5分ほどの魚清楼へ。貴重な貴重なホンモロコを堪能し、


真鴨に舌鼓……あまりの美味にカメラを取り出すのも忘れてしまい写真がありません。


ひたすら 遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ 一日となりました。


ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.103[2017.11.6 配信 ]

週末ごとに雨や台風ばかり、少なからず被害も受けドタバタの極みが続き10月のニュースレターは穴をあけてしまいました。秋の夜長・・十三夜も過ぎたこの時期になり、ようやく落ち着きをとりもどしました。

今回のニュースレター次のような内容です。

1.観光協会、観光連盟、ツーリズム協会、そしてトラベルビューロー
2.瀬戸内国際芸術祭と「おおいた大茶会」
3.瀬田川の記憶


1.観光協会、観光連盟、ツーリズム協会、そしてビジターズビューロー
・チョットだけ昔の話……大阪市は観光協会、大阪府は観光連盟。どちらも「観光」を名乗ってはいましたが、一方は特定の人物がすべてを動かしているかのような不思議な団体。もう一方は、目立つことのない団体でした。遥かかなた1/4世紀以上も前の話です。

・もちろん市と府の団体が統合された現在の「大阪観光局」はたいへん立派な組織となり、市と府の切れ目も無くなり、こんにちのインバウンドにも柔軟に対応されているようです。

・単身赴任で大分にやってきて3年。大分県の「ツーリヅムおおいた」も、さすがに「おんせん県おおいた」、観光県としての先進性が感じられます。

・このたび11/18の第7回年次大会では、滋賀県の「びわこビジターズビューロー」に後援していただき、この組織の専務理事にはセッションにもご登壇していただきます。この時代に、どのようなキャラクターの観光行動を導き出そうとされているのか、楽しみです。

2.瀬戸内国際芸術祭と「おおいた大茶会」
・小豆島の田舎、中山という段々畑にある「こまめ食堂」は『おむすび定食』の店。じつはこの店、瀬戸芸の第1回目から瀬戸芸をサポートしている。サポートというよりも、瀬戸芸がこの店をオープンさせたといっても過言ではない。

・「小エビ隊」と表現されるボランタリーなサポーターの存在が瀬戸芸の一方の主役でもあるのだが、立花律子さんは、あの北川フラムさんからこの地での「小エビ」を依頼され、え~い!とその拠点にと、「こまめ食堂」をオープンさせた。

・第1回の瀬戸芸といえば10年も前で、こんにちの「現代アート&観光」を予期していた人も少なかった。昨年の第3回開催でも、台湾のワンさんの竹をふんだんに使った造形はすごかった!「こまめ食堂」は、その竹の造形を段々畑の向こうに望む只中にある。

・来年秋大分県では「おおいた大茶会」と命名された、現代アートプロデュースが全県を舞台に展開される予定で、様々な企画が目白押し。瀬戸芸の「小エビ」にあたる表現は、こちらではまだ見当たらないが、この種の催しではボランタリーなサポーターの存在が欠かせない。どんなサポーターズが出現するか……小豆島や立花さんのことを思いつつ、楽しみでならない。

3.瀬田川の記憶
・昔、滋賀県に琵琶湖リゾートネックレス構想というそれは巨大な一大観光開発計画があった(笑い)。日本各地にリゾートブームを巻き起こし、その後、バブル時代の端緒になったことでも有名なリゾート法(総合保養地域整備法)の時代のことだ。

・当時その流れで、瀬田川の下流域にとんでもないものが構想された。信じ難いが、ある大手鉄鋼メーカーが「室内スキー場」を企てていた。琵琶湖南湖の東岸、草津市の烏丸半島にも(当時の価値観による)リゾート計画があった。時代の熱とは、そら恐ろしい。

瀬田川を含め、ほぼすべての(当時の価値観による)リゾート計画は頓挫したが烏丸半島には、いま質実剛健の滋賀県立琵琶湖博物館(今年次大会・会場)が建っている。

・その瀬田川の付近に、寿長生の郷(すないのさと)という硬派な和菓子工房が内包された里山がある。滋賀県発祥の和菓子の匠の会社、叶匠寿庵の本拠である。琵琶湖博物館もそうだが、寿長生の郷もブレのない、ある意味で観光交流系の施設。滋賀県にはブレのない観光が似合う。

・今回、第7回の年次大会セッションでは、琵琶博の館長・篠原徹氏、叶匠寿庵の社長・芝田冬樹氏、そしてびわこビジターズビューロー・専務理事の廣脇正機氏の三名にご登壇いただくことになっている。滋賀県にはブレのない観光が似合う……ただし、固いだけの話では観光には向かない。どのような話をお聞かせいただけるのか楽しみだ。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.102[2017.9.27 配信 ]

今回のニュースレターでは次のような内容をお知らせします。
・2017年 ものがたり観光行動学会 第7回年次大会のプレスリリースについて
・過疎地のインフラについて
・9/6(水)に開催された理事会(および学会誌編集会議)について
・今年次大会において人気の高いエクスカーション部分について


◎第7回年次大会のプレスリリースについて
(プレスリリースについて)第3回大会のころまでは新聞各社にお願いし、それなりにシッカリと対応していましたが、ここ何年かは積極的にリリースすることは控えていました。
この度の大会では、滋賀県立琵琶湖博物館のお取り計らいで「プレスリリースをしっかりと」ということになり、基本的には次のような案内をリリースしていただく方向となっています。ご確認ください。

第7回年次大会プレスリリース【PDFファイルが開きます】

◎過疎地のインフラ
 昨年の年次大会では、JR九州の青柳社長にご登壇いただき基調講演やセッション、その後の交流会にもご参加いただき「ローカル線の観光価値」について大いに議論したところです。

そのJR九州に、ことしは台風による大きな被害が2度も発生しました。8月の台風では久大線などが、さらに9月の3連休にやってきた台風18号では、日豊本線と豊肥本線が寸断されました。(豊肥本線は10/2の運転再開予定。ただし、昨年の熊本地震の被害地域、阿蘇大橋付近においては現在も復旧作業が続います。日豊本線は大分駅以南で今も懸命の復旧作業が続いていますが全線開通の目途はたっていません)

地震や台風で大きな被害を受けたインフラの復旧(復興)というものがいかに困難なものか、また、鉄路に限らず人口減社会の「過疎地のインフラ」が、より明確な「観光戦略」に寄り添うべき必然性を再度強く感じました。

青柳社長の基調講演録やセッションでのご発言の様子は、例年通り今年次大会までに学会誌としてまとめ上げ、会員の手に渡るべく作業中ですが、これらの内容が、上記のような状況と関係して(昨年の年次大会が)近未来を示唆しているようにも感じられ、たいへん興味深い学会誌になりそうです。

◎9/6(水)に開催された理事会(および学会誌編集会議)について  理事と編集委員の全員が参加し次のような内容について確認・決定されました。

日時:2017年9月6日(水)  15:30〜18:00
会場:追手門大学・梅田サテライト
議論結果(議事録):
1.第7回年次大会開催にかかる確認/例年通りの当日運営スタイルとする
2.学会誌第6号発行にかかる編集会議/年次大会前までに完成させる
3.その他/第8回年次大会開催の九州大会開催の可能性を探る

◎エクスカーションについて
今年次大会のエクスカーションが人気です。ただし、琵琶湖博物館前の港から、明かりを灯してしていただいた「浮御堂に向かう船」の定員に限りがあり、受け入れ可能な参加者数に限りがあります。

このため、下記の案内をもって参加希望の受付を締め切ります。

◆10/5(木)までに、会員番号・氏名を正確に記入の上、下記の本学会口座宛、「エクスカーション参加希望」と明記し、参加費を振り込んでください。エクスカーション参加費は1人8千円(会員1名につき同伴者1名迄可)。10/5付け入金確認をもって受付を締め切ります。
※既・発送済リーフレットに内容詳細明記

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.101[2017.8.3 配信 ]

近頃の夏は冷夏とはつゆ聞かず暑いことは当たり前なのでしょうが、今夏は特に湿度がきつく、過飽和のような夏です。
なにせ、外交というものがヒステリックな不動産屋のオッサンみたいな人に牛耳られ、世界中が過飽和。日報というモノの報告があったのかなかったのか頓着が無く過飽和。

さらに獣医の数が多いとか少ないとかで、これまた過飽和。
 そんな現実社会を知ってか知らずか、昔むかし藤本義一が可愛がった11pmのカバーガールが黄泉の世界感で「これぞ過飽和!」の限りを尽くされ、容姿もコメントも申し分なし……

それに、関空はなんと半期だけで1千万人の利用者がありその大部分はLCC利用の外国人で過飽和。これによって、京都や大阪のいたるところが外国人ビジターで過飽和。

きょうも現在進行形で近所のバラック・アパートがゲストハウスに化けてゆき、街中いたるところ過飽和満載でーす!

が、しかし、例によってこの学会は、過飽和とは無縁のニュースレターをお届けします。


◎年次大会のリーフレットを発送しました。

先週、今年次大会のリーフレットを郵送・発送しました。すでに届いているかとは思われますが、8月になっても届かない場合は、下記メルアドからご一報ください。

念のために、リーフレットと同様のものを下記に挙げておきます。

詳細はこちらをクリック【PDFファイルが開きます】

なお、この大会の「研究発表」者の募集は8月末で締め切ります。

◎DMOという考え方と観光による地域振興

先日、大正大学の清水慎一先生が豊後の国・竹田市にやってこられました。氏のお話をお聞きするのは丁度3年ぶりでしたが、当時はDMOの制度設計段階で、今回は正にスタートが切られる前夜、そのパッションが全然違っていました。

DMOとはDestination Management Organizationの頭をとったもので、観光をキーワードに「地域自らによる地域経営を」というものです。そこには大きく「ものがたり観光」的要件がかかわってきます。この学会が本来目指しているところと志は同じです。

ただし、清水先生の今回のお話は、アレックス・カー氏らと取り組まれている祖谷の話など、そのどれもが強烈なパッションと実績で光り輝いていました。
 昨年の年次大会でホストを務めた「ぶんご大野里の旅公社」は、氏のアドバイスなどを参考に3年前に立ち上げられたわけですが、(それなりの実績を重ねつつあるものの)アレックス・カー氏との比較などほど遠く、ややもすると落ち込んでしまいがちな講演会となってしまいました。

小さなことからコツコツと……西川きよしさんの姿が目に浮かびました(笑い)

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.100[2017.7.5 配信 ]

ニュースレターがついに100号になりました。と、いっても、当然ですがべつに大した話ではありません。でも、100というのは区切りであるのは事実です。概ね、月イチのペースで配信していますからそれなりの年月が経過しています。
 この間、学会本拠は数ヵ所を転々とし、とんでもないアクシデントで学会URLがぶっ飛び、白幡会長は日文研で定年を迎えられました。 
ん~……それなりの歴史を感じます。 
そんな感慨にふけっていても仕方がないので、以下いつものように淡々とニュースレターを綴ります。 


◎今年の年次大会について

99号でお伝えしたように作業が遅れています。といっても、いま現在できることはすべてやりきっています。が、いましばらく時間がかかるようです。
ただ、いつまでもそんなことを言っておられないので、取りまとめしてあるリーフレット案の「最終稿前」をお届けし、その概略を見ていただくことにいたします。
「最終稿前」ですから、ところどころに微調整が入る可能性があります。この点、ご了解の上でご覧ください。注)添付ファイルの画質は意図的に落としてあります。

詳細はこちらをクリック【PDFファイルが開きます】

この大会では、例年通り「研究発表」者を募集しています。(詳しくはコチラ) 

 

◎旅行気分で絵本屋へ!……その後

おかげさまで6/27(火)に無事開業させることができました。小規模ながら絵本というコンテンツを扱って「本屋」をやってみると、これがなかなかラビリンスで、町中から「本屋」が消え去った理由がわかるような気がします。
もちろんIT社会化という理由もあるのでしょうが、そればかりではないことが、実際にやってみると見えてきます。ラビリンスです……
オープン当日は、なぜか取材が殺到しててんてこ舞いになりました。NHKと民放2社、ふたつの新聞社がやってきました。オープンの様子は当日から翌日にかけ、数多く報道されました。

これらの様子は、この店の「ブログ」でもなんとなくわかります。
ブログURL http://blog.livedoor.jp/satonotabi_assouka/

店の名前は、この建物が「麻生醤油屋」という醸造所兼店舗(昭和30年代の話)で、麻生さんの登録文化財であること、そのことに敬意を込めるという意味。さらに「いつ行っても“気づき”に出会える」という店舗コンセプトにちなみ、「あっそうか!」と、ちょっとキッチュな名前です。

NHKのニュースで繰り返し(テレビもラジオでも)報道されたのですが……
「麻生家の登録文化財を再生活用したことから『あっそうか!』と名付けられました」と、どのアナウンサーも、やや気恥ずかしそうに発声されて、思わず吹き出してしまいました。

これは、地域で発行している「瓦版」に出したリリース資料です。

詳細はこちらをクリック【PDFファイルが開きます】

ちょっと遠いですが、ぜひあなたも「旅行気分で絵本屋へ!」

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.99[2017.6.6 配信 ]

昔、レジャーという言葉がありました。
家族でレジャーに、恋人とレジャーに、職域でレジャーに、レジャー動向、レジャー支出、その他モロモロ……レジャーという言葉は「観光」と同列以上の輝きがありました。

ところが、低成長時代に入り「成熟」という言葉が社会のキーワードになり始めると「レジャー」が言葉として流通しなくなり、「観光」の語彙にレジャーも含まれるようになりました。

「瞬間芸の余暇」・・レジャーにはそのような韻が含まれていました。仕事と仕事の隙間で楽しむ余暇は「レジャー」・・だからあの時代、海水浴とパチンコも同列でした。

それではいったい、こんな時代の観光って何なんでしょう? 言葉の使われ方の変質に、いまこの時代の「観光」を考えてみたいと思っています。


◎学会誌の表紙

昨年一昨年と、印象的な「現代写真」を使い、それなりの評価もいただきましたが、じつはその前のシリーズ、学会誌第1号から第4号にかけての吉田初三郎のパノラマ図絵を用いた表紙が“隠れた人気”を誇っています。

これらは、本学会会長、白幡洋三郎(国際日本文化研究センター名誉教授)の手になるものですが、今年の第7号では「白幡洋三郎の趣向」を復活させて、琵琶湖と関係する「とある……図絵」を用いる計画です。

異邦人の眼差しによる「ニッポン観光」が、19世紀からインバウンドに沸くこんにちまで「持続的欲求」によるものであることが見て取れて、たいへん興味深いものがあります。
ご期待ください!

◎例年通り「研究発表」者を募集しています。
すでに国立国会図書館にも収蔵された、ものがたり観光行動学会誌です。今年の「びわ湖大会」に向け、上記のような趣向も凝らします。

申し込み手順は学会ホームページにある通り。奮って投稿を! 

なお、不明点はメールでお願いします。即レスポンスとはいきませんが一週間以内には返答可能となるよう対応いたします。

◎小旅行気分で絵本屋へ!
冒頭に記したような伝では「絵本屋」が観光に浴するなど思いもよりませんでした。
ところが“大衆・中流・標本家族”が消滅し、必然的に個々が「自分の居場所」を探し始めた昨今では、なにが「観光の種」となるのか、およびもつかない時代になっています。

大分県豊後大野市で、そのような試みについて挑戦が始まろうとしています。
小旅行気分で絵本屋へ! ちょっと覗いてみませんか

詳細はこちらをクリック【PDFファイルが開きます】

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.98[2017.5.11 配信 ]

穀雨から立夏
NHK的な表現では大型連休、一般的にはゴールデンウイーク……
ことし皆さまの行動はどんな具合だったでしょうか?

ここ、豊肥地域(熊本・肥後地方に至る「豊後」大分の南西部)では、昨年とは別世界(昨年は4月14日とその後の群発地震により「閑散」)の “通常のGW”となりました。

ただ、歴史時間軸では阪神淡路大震災、東日本大震災に続く、“立て続け”の 揺れだったわけですから「平時平穏」が大前提の「観光」は、まったく安心できず天変地異のことがいつも頭にこびりつき、安寧な気持ちにはなれません。

その分、ことしのGWはありがたい日々が続いたと感謝しています。

それでは、今年の年次大会の経過報告など、お伝えいたします。


◎今年の年次大会は「遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ」
今年の年次大会テーマは4月の年次大会でもお伝えしましたように遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ」です。

このテーマにぴったりとくる基調講演者や如何に?
ということで、今回の会場とさせていただく 滋賀県立琵琶湖博物館・館長篠原徹さんのご紹介で過日、嘉田由紀子さんにお会いしました。

嘉田さんは琵琶湖の研究者であり、滋賀県知事も2期務められました。
そしていま、琵琶湖西岸の比良山麓に位置する びわこ成蹊スポーツ大学・学長です。

ご自宅も大学に近い湖畔で、「遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ」を まさに毎日、生活者としても実践されている、そのものズバリの方です。

今回の基調講演者は、嘉田さんをおいて他になし! ということで 11/18(土)の基調講演をお願いしてきました。ご期待ください。

 

◎例年通り「研究発表」者を募集しています。

申し込み手順は学会ホームページにある通りです。

不明点はメールでお願いします。即レスポンスとはいきませんが一週間以内には返答可能となるよう対応いたします。

 

◎OSK日本歌劇団

OSK日本歌劇団と検索し、この「歌劇団について」を見てみるとタカラヅカに勝るとも劣らない歴史と実績が確認できます。

草創期の大正時代から大阪・道頓堀の松竹座や昭和に入っては大阪劇場(大劇)をステージとし「春のおどり」を発明したことは
ショービジネスの世界におけるニッポンの革命的出来事で「大阪都心の華」そのものです。

戦後、高度成長期に入り近鉄・あやめ池に拠点が移ってからは都心発祥の華が郊外移りました。

いままた大阪都心の華への移行期にあるかのようです。
沿線開発の手段のひとつとして、郊外の宝塚でタカラヅカが同一資本の阪急によって支えられ、育てられてきた歴史とは違い、
OSKには資本の流転を感じ(その都度、微細な名称変更も加えられ)タカラヅカとは異質の苦労が絶えません。

 

ただ……
昭和20年3月14日の大阪大空襲で焼け野原となった大阪市内 そこに奇跡的に残った松竹座(大劇は焼失)で、なんと! その日も公演を行ったことなどを思い起こすと(昔、身近な大人らが自慢げにこの話をしていたことは子ども心の記憶)OSKの歴史は大阪という町の歴史そのものでもあります。

じつは、本学会の理事、そのお嬢様がOSKの女優さんで、今回の「レビュー 春のおどり」を観賞することになっています。

この詳細は下記、松竹ホームページでご確認していただくとして・・
http://www.shochiku.co.jp/

 

旅人に沸く大阪都心。その交通手段の主力は海外・国内を問わず若者に大人気のLCCです。

「舞台」の世界では、一昔前まで(今もそうか?)海外公演で「認められる」ということがレガシーとされる時代が続いていました。

ところが、国技館の大相撲のように海外旅客の「見たい!」というニーズに答えることの方が、もっと費用対効果が高く評価が期待できます。
いまはそんな時代です。

このような視点から見たとき大阪という都市が、今の時代につかみ切れていないニーズが、じつは……OSKではないか……そんなような気がしています。

もちろん、旧習の財界にスポンサーを仰ぐのではなく「新しい時代のネットワーク」を革新的な目線から掘り起こし
“この世界”に無縁だった起業家らへの関係構築が欠かせません。

そのようなことがあり得るのか……門外漢ながらそんな目線で、お嬢様の舞台を拝見したいと考えています。

 

郊外走るタカラヅカ
地下鉄で行くOSK
めくるめく時代の華やいまいずこ

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.97[2017.4.7 配信 ]

今年の桜は遅いようですが、そのぶん得したような気持ちになれるのも「悪くない」と思います。今年の「花見」……いかがでしたか? まだ、これからですか?
ニースレター4月号(決めごとではありませんが、そんな感じになってきました)です。

 

◎滋賀県立琵琶湖博物館

ニッポン最大の湖、琵琶湖には不思議な魅力や不思議なモノ、また、あまり知られていない「あれコレ」が点在しています。
たとえば、日本唯一の(人によっては世界唯一だと仰ることもありますが……?)淡水湖の有人島・沖島。今なお市井に(ごく自然に)継承されている数々の「水辺と一対になった習俗」。

湖なのに立派に突き出ている半島・烏丸半島……等々、数え上げてゆくとキリがありません。

今年の年次大会は、その見事に突き出た烏丸半島にある、滋賀県立琵琶湖博物館で開催されることが決まっていますが、この琵琶博がまたスゴイ!

半島の水族館といえば! 沖縄・本部(もとぶ)半島の「美ら海水族館」は観光水族館としてあまりにも有名です。ただ、那覇空港へのLCC就航ブームで、ちかごろでは爆裂する(国内外を問わない)観光客で、水族館ならぬ「人の館」的ありさま、魚類より人類が見事です。

で、琵琶博のどこがすごいかについては、11/19(土)の開催が決定した本学会 第7回年次大会でゼヒご確認ください。

 

◎遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ

3/29(水)には、その琵琶博で本学会理事会が開催されました。当日は全理事が参集し、琵琶湖博物館の館長で元・民俗学会会長、篠原徹さん(本学会会員)も加わり、年次大会の基本テーマについて議論しました。
喧々諤々の議論が続きましたが、今後3年間にわたる学会年次大会(琵琶博でのテーマ)として遊ぶように学び/学ぶように遊ぶを決定しました。

このテーマ・コンセプトは、ものがたり観光行動学会の10年目(3年後)を見据え設定されたもので、場所や地域を消費財として取り扱っているような観光……バブル期にも似た観光熱からは一線を画し……旅や楽しみを「公共財」として位置付けた「ものがたり観光行動」≒「遊ぶように学び/学ぶように遊ぶ」すなわち、この学会の存在そのものがテーマとなりました。

具体的なお知らせについては今しばらくお待ちください。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.96[2017.3.3 配信 ]

◎「歳時」と「催事」
この学会のある会員の方から昨年末、「日本の歳時記」というカレンダーをいただきました。催事ではなく「歳時」というのが、いいなと思いました。

 

ちかごろは、「これからの観光はコト消費にある」などと喧伝されて、何でもないありふれた、かといって田舎にとっては大切な「歳時」をことさら煽り立て、「催事」に仕立て、コト消費だ何だと狂喜乱舞の観光ブームが喧しいわけですが、この状況どこか既視感にあふれています。

 

そうです!

 

バブル勃興期そのセルモーター役だった総合保養地域整備法・リゾート法の時代です。 都会は「民泊」、田舎は「コト消費」でてんやわんや。過熱しすぎると熱はやがて冷めます。リゾート法時代の亡霊が、ついそこまでやってきているような感覚に襲われます。
「日本の歳時記」によると、「雨水」「草木萌動(そうもくめばえいずる)」とありました。ニッポンの春はいとおしいものだと思います。


◎人気連載
本学会副会長の高田公理さんの連載が絶好調です。なかなかの人気で「もう一年」の連載延長が決定したとか。学会HPにも紹介ページがありますが(飛び飛びになっている場合もあるようです)概ね毎週金曜日、毎日新聞夕刊紙面に「ものがたり観光行動学会・副会長」として執筆されています。

じつはこのページ、いまどきの旅や観光を多角的にとらえた独創的なもので、高田副会長の他の執筆陣もたいそうライブで、それでいて「歳時」的矜持にあふれた紙面構成となっています。説教クサイ「学」よりも市井感あふれる「大阪・毎日」の面目躍如といったページです。こんな時代だからこそ、ぜひとも手に取って現物紙面を楽しみたい逸品です。

 

酔狂道中記


◎国立国会図書館
ものがたり観光行動学会の学会誌が大黒理事の手で、このたび国立国会図書館に寄贈雑誌として納本されました。先日、国会図書館から届いた礼状によれば、貴台の図書は「文化財として末永く大切に保管いたします」と記されていました。

本学会学会誌は、編集委員の篤志に支えられながら紆余曲折を乗り越え、すでに第6号を数えています。
今後とも、会員各位の「執筆」を期待いたします。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.95[2017.2.1 配信 ]

新年もはや一カ月が過ぎました。この間、世界の様は騒擾の極みで、生き馬の目を抜いてしまいかねないような乱暴な人が移民の国の親方になり、悪態の限りのオッサンの言動を、毎日、毎日たれ流しています。

 

多様性というものを許容してきたことが、かの国の前進力であり、国家規範であるということに「うらやましさ」を感じてきたものですが、このあり様には驚くばかりです。さらに、ツィートで世論操作しようとする様は弱肉強食の極みが恐ろしく、ことここに至ってしまったIT社会にビビってしまいます。

 

このようなあからさまは驚愕ですが、とどのつまり、法律がIT社会に全く追い付けない「無法地帯を利用する姿」が、最大国家のトップによって種明かしされているようで、それなりの必然性があるのかもしれない……と、自分自身に言い聞かせ頭の中のバランスを図っています。

 

2月になります。ある会員からいただいた日本歳時記【七十二候めくり】カレンダーによると「日によっては、春をほんのり感じる日も。このころニワトリが卵を産み始めます」とありました。春が待ち遠しい今日この頃です。

 

連絡事項が3点ありますので、ご確認ください。

 

1.今年の年次大会は「繋がらないつながりを求めて:水辺の観光」をテーマに、滋賀県立琵琶湖博物館で開催されることが決定いたしました。詳細については、3/29に開催される理事会で決定いたします。ご期待ください。

 

2.学会誌第5号、6号とデザインスタイルが変化したにもかかわらず、その「執筆要綱」が不確かでした。ここに以前の執筆要綱とは一線を画す、「やわらかな方針」を確定いたしましたので皆様にお届けいたします。基本的には「旅の雑誌」を編むためのやわらかな方針で収まっています。雑誌づくりへの参画……みなさんもいかがですか?

 

学会誌執筆要綱はこちら(http://monogatari-kanko.org/magazine.html

 

お詫び:一昨年来、学会HPにトラブルがあり、この修復(というより完全な作り変え)に時間がかかったこともあり当該作業に手間取りました。会員の皆様にはお詫びいたします。

 

3.学会事務所として使わせていただいております成瀬公認会計士事務所が2/19(木)、新しいオフィースに引っ越されます。引っ越し後も学会事務所の機能を受け持っていただきますが、このビルがコンクリート打ちっ放しの超モダンなビルで、これまでのように複数標記の「看板」は禁止とのことです。したがって、新住所から「気付」を付した学会新住所となります。ご確認ください。

 

学会新住所(2/19から)
〒540-0037 大阪市中央区内平野町1丁目1-13 百伊ビル5F 成瀬公認会計士事務所気付
ものがたり観光行動学会
※連絡等は学会eメールに一本化します。  

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.94[2016.12.9 配信 ]

11月19日(土)に開催された第6回年次大会の模様をダイジェストいたします。

JR大分駅前の宗麟館

JR大分駅前の宗麟館という会場を大分銀行のご厚意で使用させていただきました。

大分駅が新しくなり、気持ちのいい駅前広場も目を引きます。

会場の模様

会場は2階。専用ホールではなくフラットな空間のため、様々な事前準備が必要でしたが、
主催を共にしてくださった日本文理大学さんが大活躍してくださいました。

日本文理大学の吉村先生と、本学会・大会実行委員長の大黒伊勢夫氏の挨拶の模様 

冒頭は、日本文理大学の吉村先生と、本学会・大会実行委員長の大黒伊勢夫氏の挨拶から始まりました。

研究発表の模様 

さらに研究発表へと続き(研究発表は3件でした)日本文理大学のCOC授業にかかる、
豊肥線を延々と進む映像による発表などがありました。その他の研究発表も学会誌第6号に掲載されています。

JR九州・青柳社長による基調講演の様子

JR九州・青柳社長による基調講演の様子です。パワポデータを駆使した遠近感のあるシャープな講演で、
たいへんわかりやすく中身の濃いものでした。

シンポジウムの様子

休憩の後、すぐにシンポジウムとなりました。長時間にわたるものでしたが、学会副会長の高田公理氏による、
大胆かつ具体的な引き回しで、真剣とユーモアがまじりあった興味深い内容となりました。

当所、客席は120人分しか準備していなかったのですが、あわてて40席ほどが追加配置されました。

学会誌第7号のイメージ

シンポジウム内容は来年のお楽しみ・・いつものように次号、学会誌第7号で詳報します。
ちなみに、一年後に詳報するこのスタイルは、昨今の観光ブームの中では「陳腐化の不安はありませんか」と、
問われることがありますが、そこはこの学会のテーマ設定のなせる業、いつも、一年後にあらてめて光る何かを
感じさせてくれます。今回完成し、会場でも販売した学会誌第6号でも、昨年の西南学院大での大会シンポの内容が
詳報されていますが、その濃密な内容にこの雑誌を買い求める人が後を絶ちませんでした。来年の大会が楽しみです。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.93[2016.11.4 配信 ]

天候不順が続き、葉物野菜がヤケに高い日きが続きましたが、やっと秋晴れが続き一服。す こし安心しているところです。

さて、11/19大分での年次大会が迫ってきました。

大分県内では、その購読率が8割に迫るといわれている地方紙の雄、大分合同新聞に先ごろ、
この年次大会の内容が紙面紹介されました。

ここでは、そのネット版をご紹介します。

 

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/10/25/131502325

 

今回、この大会を共に主催する日本文理大学の皆様も、年次大会に向け様々な準備に余念がなく、こころ強いかぎり。

また、このシンポジウム部分でご登壇していただく皆様がこの秋、次々と豊肥線に実車体験にお越しです。

そんな中、シンポジウムで基調講演を受け持っていただく、JR九州の青柳社長が超多忙な日程を割き、豊後大野まで足を延ばされました。シンポジウムテーマである〈普段使いのローカル線「沿線の日常」が注目される観光の時代〉について思索を深められるために、です。

この日、駆け足ながら、里山の中にひっそり佇む朝地駅周辺の踏査からスタート。昼食には豊後清川駅に近い「ロッジきよかわ」で、地域食材も召し上がっていただきました。この写真は、その1シーンです。

 

JR九州の青柳社長が超多忙な日程を割き、豊後大野まで足を延ばされました。 JR九州の青柳社長が超多忙な日程を割き、豊後大野まで足を延ばされました。

つい先だって、株式上場のセレモニーで鐘を撞かれた青柳社長に、ローカル線の新しい時代を祈念していただきたいとの思いから、「ロッジきよかわ」の鐘を撞いていただきました。
清流沿いに美しい鐘の音が響き、ニッポンの観光について思いを新たにしました。11/19年次大会の日に、またお会いするのが楽しみです。
会員の皆様にも再会を願っております。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信 vol.92[2016.10.7配信 ]

リオ、リオといってた夏が通り過ぎ、台風が何度となくやってきても、いつ終わるともない
高温多湿の日々が続きました。でも、さすがにやっと秋ですね。新しいホームページになっ
て、まだ調子が出ませんが、コツコツ積み重ねてゆきます。気長にお付き合いください。

「爆買」とかいう、ちょっと失礼な形容の「お買い物」が鳴りを潜めたと思っていたら、今
度は、この「爆買」を目当てにしていた「百貨店不況が深刻だ!」との報道で賑わっていま
す。ここのところの「観光」は、このような一気呵成に共鳴するような、“けたたましい”
観光が「指標」のような位置を占め、ニッポンの風景が大風にさらされているような不安を
感じます。

ただし、大阪・船場の問屋街ど真ん中にある、知る人ぞ知る〈卸問屋形態の格安小売卸店〉
の、そのまた知る人ぞ知る「宝飾品フロアー」のおばちゃんらに聞けば、「爆買」のピーク
など、すでに「去年の春ごろまででっせ」と、こともなげ(諸行無常)。ネットであれ旧媒体
であれ、メディアが公言する盛りとは、ことほど左様に「盛りを過ぎた諸行無常」であるこ
とが多いものです。

一時の熱であるがゆえの「ブーム」。ならば、この「インバウンド観光ブーム」の大風が抜
け去ったとき、(特に、京都洛中のゲストハウスブームなどを含め)ニッポンの風景は、い
ったいどのように変化しているのでしょう。

 

街並みも 食堂もみな 日本風

 

 

遅くなりましたが、11/19~20に開催する年次大会・総会の出欠確認の案内を発送し
ました。一部微調整した年次大会のリーフレットも封入しました。

最新・最終版のリーフレットです(基調講演テーマのみ変更しています)。

2016年 第6回年次大会 九州広域観光シンポジウム[リーフレット最終版]

ふるってご参加いただけますように!


ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信vol.91 [2016.8.8配信]

毎年のことながら、お暑うございます。
ことしの盛夏はことのほか湿度が高いような気も致しますが気のせいでしょうか。
土用の丑にウナギを食べることが好きなわが身といたしましては今夏、
もっとも気になったニュースは「近大ナマズ」・・資料配合や育て方の妙で、
まったくもってウナギそっくりに仕上がっているとか。
細くてぬるぬるか太くてヌルヌルの違いは違いとして、安くて同じような味なら大歓迎!
しかし、つい10年程前まで、大阪・天神祭りの夜店では「ウナギ釣りのテキヤのおっちゃん」が
ちょっと怪しげな夜光灯の下水槽に氷を入れ盛んにウナギ釣り用の竿をテキパキさばいていた様子が懐かしく思えます。
やっぱり、ナマズ釣りでは様にならんか・・絶えてしまった商売がここにも。
現代社会はポケモンほにゃらら・・の時代ですからね。
今回は出来立てほやほやの今年次大会のリーフレットをご案内します。
> イベントページ http://monogatari-kanko.org/event.html
紙ベースのモノは後日発送いたします。今しばらくお待ちください。
なお、参加申し込みもこの紙ベースのリーフレットがお手元に届いてから、
それ以後となります。よろしくお願いいたします。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信vol.90 [2016.6.24配信]

[ご案内/年次大会内容の一部変更について]

■先のニュースレター発信以後、今年の年次大会について一部内容修正が必要となりましたのでお伝えいたします。
-この理由について-
各種報道にあるように、九州全域で観光入込者が激減しており、この風評被害に対し当該年次大会においても「当事者としての取り組み」という視点に立ち、一部修正を加えたものです。なお、主には次の2点に関し具体の変更を加えました。
①大会テーマを改めました。(JR豊肥本線の観光利用についてという点では変更なし)
②開催会場をJR大分駅・徒歩3分の会場に改めました。
この詳細につきましては、以下でご確認ください。
> イベントページ http://monogatari-kanko.org/event.html
なお、細部でさらに調整が必要な事柄があり、大会リーフレットの発送は7/末頃の発送となります。

■新URLの初期設定において使用サーバーとの不陸が発生した関係で、立ち上げ10日後から不通の状況でしたが、これも改善されました。ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。

ものがたりで拓く地域/ものがたり観光行動学会通信vol.89 [2016.5.7配信]

[ご案内]

新緑萌える5月、皆様方にはおかわりございませんか?
郵送資料でもご案内させていただきましたように、少々時間がかかりご迷惑をおかけしましたが……この学会の新しいホームページが完成いたしました。
新hpでは「わかりやすさ」と「これまでの学会誌」の掲載にも力を注ぎました。
編集委員・玉置伸氏の力作です。

■玉置伸氏、曰く
まだまだ不完全な内容ですが、この学会のオリジナリティーを表現できるよう、一歩一歩完成度を高めてゆきます。とのことです。
なお、ニュースレターについてはこれまでどおり(不定期ですが)概ね1~2カ月に1度の発行頻度となります。

■事務局ワークの現場から

このたびの熊本地震につきましては、少なからぬ皆さまから連絡をいただきご心配をおかけいたしました。大分県内でも一部地域に被害が出ましたが、ここ大分県豊後大野市に目立った被害なく、ごく普通の日常が続いています。
ただ、被災された皆様の日常生活の復旧・復興や全国各地においても“揺れている”日本列島を思うと、まったく他人ごとではなく、地中奥深く足下の「今」が心配でなりません。
今回の群発地震の活断層域から南に位置する、豊後大野市域は温泉が皆無。揺れのレベルも明らかに過少でしたが、安全・安心・平和が大前提の「観光」には、ゴールデンウイーク直前の地震が「一気のキャンセル」をもたらしたことに、かわりありませんでした。
ただひたすら安寧を願うのみ……地震は本当に怖い。阪神淡路や東日本大震災の記憶も新しく、それが正直な気持ちです。